KLEIN Fervor 近代化改修
#9 フェンダー工作
ファーバー、アティチュードのダウンチューブに、ベルクロテープで薄い樹脂製のフェンダー「デフレクター・シールド」を取り付けていたのですが、先日のモヤヒルズのレースで脱落・紛失してしまいました。
このフェンダーはもうずいぶん長い間使用していたので、愛着があったんだが、残念です。けっこう便利な品でした。簡単に取り外しができ、かさばらないのでいつでもレースにもっていくことができた。
なくしてしまったものはしょうがないですな。同じものを買えばいいのかと思いましたが、なかなか売っていないんですよ。そこで、今回はこのフェンダーを自作してみることにしました。とはいっても、構造的には非常に簡単。
薄い防水性の樹脂を用意して、泥除けに最適化した大きさに裁断し、フレームとその樹脂にベルクロテープを貼って、固定できるようにすればいいのです。
MTBの性質上、その樹脂は、若干の柔軟性があるものでなければならないですけどね。当面の問題は、その樹脂はどこで入手できるか、、、ということですな。柔軟性のある素材といえば、防水紙とか、ABS樹脂が考えられます。
さっそく、近所のホームセンターに行き、素材をさがしてみたところ、ちょうどいいものが見つかりました。ポリプロピレン製の薄い板。厚さは0.75ミリ。50cm×50cmくらいの大きさで、値段は530円でした。うーん、リーズナブル。
素材は決定。では、次に形状ですな。
従来の「デフレクター・シールド」は、ほぼ長方形の形状(幅10cm、長さ40cmくらい)をしており、枝とか足とかが引っかかることがあった。これが脱落の原因ですな。
フロントホイールから跳ね上げられる泥は、トップチューブ近くが一番多い。この辺の泥が顔に飛んでくるんですよ。ということは、BB側はあまり幅を広げる必要はないといえる。
そこで、今回はこんな形にして、大きい辺をトップチューブ側に配することにしました。この形状であれば、顔に泥がかかることもなく、空気抵抗も最小限にとどめることができよう。
実際に、仏国SUNN社のバイクにはダウンチューブにこういう形状の固定フェンダーがついてます。これが最適形状だと信じてみた。
この素材は、ふつうのカッターで切り出すことができます。そして、折れ目をいれ、形状を整えます。なんか、いい感じ。
次に固定手法。ベルクロ面積が少なかったことが脱落の原因でもあった。そこで、今回はボトルケージマウントに合わせ、穴をあける。穴は革ベルトに穴をあけるパンチを使用します。
つまり、Fervorには、ダウンチューブの外側にもボトルケージマウントがついているんですが、ボトルケージマウント用のボルトでフェンダーを固定するのです。もちろん、ベルクロと併用ね。これでもう脱落することはない。
機能的にはこれで十分かな。しかし、オレとしてはさらに独自性を強調したい。そこで、名前を付けることにしました。前に使ってたフェンダーは「デフレクター・シールド」といいましたな。これは、Sci-Fi映画に出てくる、いわゆるバリアーのこと。スタートレックに出てきたんですよ。
Sci-Fi映画といえばオレにとってはやはり「レッド・ドワーフ」(笑)。死んだ乗組員をスーパーコンピュータの力で人格をそのまま再現する驚異の技術「ホログラム」(笑)に敬意を表して、HOLOGRAM SHIELDと名付けることにしました。レッド・ドワーフはスタートレックのパロディのようなものなのでちょうどいい。(何が?)
ホントはステッカーを製作したいところですが、この素材はステッカーを受け付けないんですよ。
これで完成。この写真ではAttitudeに装着していますが、Fervorにもまったく同じように装着することができます。
つづく!