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 KLEIN   Attitude 1991 (KLEIN USA) リストア


#10 Fuselage完成 


★ANDからフレーム(fuselage)完成の連絡がありました。

翌日には手元に到着しました。ヤマト便(ヤマト運輸の普通便:ハコが大きいので宅急便では送れません)でした。ヤマト運輸のクルマが保冷車だったので、箱から出したとき、このフレーム、すごく冷たかったんですヨ!


実際の色は、私の色彩計画に近いです。写真の色がうまく出ないのでアレですが。

パウダーコートの色は調合できないことを考えると、いい結果だと思います。

すこし緑がかった青なんですよ。美しいです。塗装方法はパウダーコートですが、クラインのオリジナルの溶剤系塗装と遜色ないです。

フレームナンバーはATT002230でした。

 


@トップチューブ内にアルミチューブを内蔵加工
Aハンドルバー端の切断
Bカンチブレーキ用ケーブルガイドの削除
Cポリエチレンのシフトチューブ更新
DXTRセレーション対応AND製BB装着
Eチタン製ブレーキスタッドボルトに更新
Fロゴ新作(トップチューブ、ダウンチューブ、フォーク、ヘッドマーク)
Gサンドブラスト後、パウダーコート塗装 2コート


デカールの色合いもフレームの色にマッチしています。白なんですが、微妙に黄色身がかってるんですよ。この写真ではわかりづらいですな。デカールの字体・位置は、1991年型オリジナルと同じです。

ヘッドマークはオリジナルにはありませんが、追加してあります。

デカールを貼ったあと、さらにクリアーのパウダーコート塗装をしています。つまり、デカールは塗装と塗装の間に挟まれています。これ以上は丈夫にはできませんな。

 

 

ヘッド周りもよく塗装されていますねー。すごい分厚い塗装面だ。フレームナンバーの刻印がBB下にあるんですが、ほとんど見えなくなるくらい厚く塗装されています。これは、丈夫だろう。

、、、そういえばヘッドベアリングも交換しましたな。上の図に書き忘れた!

しかし、UNIkleinフォークって、太いですね。普通のサスペンションフォークより太いんですよ、、すごいナー。

ハンドルバーの末端処理もうっすらと内側に曲げが入っていて、切断しっぱなしではないです。きめ細かいですな。こうしておくと、エンドキャップが脱落しにくいんですね。感心しました。


残念なのはトップチューブ内蔵加工の出口付近に気泡ができて、かつすこし黄色に変色してます。ANDによれば冷間溶接の副作用だそうです。なんでも、エポキシ系接着剤に熱を加えるとこうなってしまうそうで、、ここだけなんですよねー、外観上の難点は、、、

まあ、仕方あるまい。幸い、変色部分は小さいのでステッカーで隠そうかな、、、と思っています。ANDによれば、ここから腐食することはないそうです。ちょっと安心。

で、この部分の機能ですが、たしかにトップチューブにブレーキアウターが入る細いアルミチューブが内蔵されています。主宰がfervorでやった切削改造より、はるかに高度なアプローチですね。アウターの交換も迅速に行えるでしょう。


特筆すべきはBBの超スムースさです。精密さはオリジナルを遙かに越えていますね。これは露出部分のグリスアップのみで、あとはメンテナンスフリー。優秀ですね。露出部分はクロモリだそうです。雨天はなるべく避けるように、、、とのこと。


★今日のまとめ

2か月で完成しました。指定された納期より1か月早かった。

ANDが保証したように、新車と言ってもいい仕上がりだ。かつ、オリジナルよりも機能が向上しています。チューニングに出して正解でした。というより、ANDがなければこのATTITUDEのリストアは不可能だった。

あとは部品選びと組立てを自分で行うつもりなんですが、冬のあいだ、ゆっくりやっていきますよ。


到着日 2001/10/2


★フォロー#1 2003/03/22

ANDよりアフターサービスの一環として、再塗装のオファーがありました。

新技術を使用し、変色や気泡が生じないようにできる、とのこと。詳細は秘密にちがいない、、

シーズンオフに再塗装をしてもらうことにしました。

今回は、ヘッドマークのない1991年頃の姿を再現することとしましたよ。

で、その結果は、、、

ご覧の通り非常に美しく仕上がった。再塗装前の写真と比べると一目瞭然ですね。気泡も、黄色の変色もありません。

あらためてANDの高い技術力に感心しました。

再塗装のあと、再びパーツを組み直しましたよ。


到着日 2003/03/09


つづく!

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