トレイル探索


趣旨:実際にバイクが走ることのできるトレイルを探し、MTBの世界を少しでも広げる


6−5 探索活動(5)  

トレイル探索を始めてから、もう3か月もたった。なかなか成果が上がらないので、へこみ気味だ。

今回は、市街地の西方にある里山に行ってみることにした。ここは、田園地帯であるが、丘陵地が迫っている場所だ。丘陵の数は多く、標高はだいたい100m程度。手頃な山々がたくさんある、といえるだろう。

しかし、この地域では、今回のトレイル探索の目標としていた「周回路」の設定ができない。実際、近場でいろいろ探したのだが、なかなか周回を設定することは難しいのだ。そこで、今回から方針を転換してみた。

つまり、周回路の設定は断念したわけ。ある程度の長さ(5kmとか)の長さのトレイルが確保できれば、片道は舗装道でもいいではないか、ということにしたのだ。

この方針転換をすれば、まあ、いろいろなトレイルを使えるのではないだろうか。


ともかく、現地へ。11月の初旬にしては珍しく、快晴だ。天の恵みか。

さて、クルマは集落の中にある地域センター(公民館のようなもの)の駐車場に停める。自走して行くことも可能だが、気温が低くて断念したのだ。

新型装備としては、GPSのハンドルバーマウントを入手した。これにより、マップと見比べながら走行できる。あとで実際に運用してみて、意外なほど便利だということがわかったよ。

ものすごい威力の装備


さっそくトレイルの入口へ。しかし、この入口Aは、「屋敷内につき立入を禁ずる」などという看板が掛かっていたので断念。「屋敷」かよ、、、米国ならショットガンで撃ち殺されても文句は言えまい。ここは日本だが、控えねば。

ということで、別の入口Bから入山してみる。そこは別の山への入口となっており、入山は禁止されていない。あとで調べたところ、こっち側はどうやら公有地とのことだ。

このあたりにはかならずシングルトラックがある。現地に行く前から、そう踏んでいたのは、この地域には送電線が相当数立っているからだ。送電線下には、かならず、巡視路が設けられている。まあ、勾配のきつさは置いておいても、だ。もちろん、巡視路は企業の管理下にあるので、大事に、かつ遠慮しながら走る必要があるだろう。

さて、入口Bは、登り口の800mが簡易舗装となっている。簡易舗装か、、、不本意だが、やむを得まい。登り切ると、分岐が現れる。ここを左側に進むと、ダートだ。いわゆるジープロード。

森からの呼び声。

このジープロードなんだが、、本当にジープ一台分しか幅員がない。退避場所も見あたらない。もし、クルマで鉢合わせしたらどうなるのか、、、バックして引き返すのだろうか。

だいぶGPSの使い方も慣れたものだ。GPSの表示縮尺をマップのものと同じくらいにしてあるので、双方見比べるだけで正しい道かどうかわかる。

むう、、、便利。GPS万歳!


さて、500mほど走ると、左側にシングルトラックAの入口が見えた。これは地図にはのっていない脇道だ。時間が限られているのでここは調査しない、、、と思ったが、すこし中に入ってみる。

すると、ゆるいシングルトラックが、しばらく続いているようだ。土砂崩れで道が埋まっている場所が1か所あったが、乗り越えていくことができ、さらにシングルトラックが続いている。ここは次回以降の調査としたい。

さて、もとのジープロードに戻る。シングルトラックAの入り口から500mほど走ると、左にシングルトラックBの入り口がある。ここも地図には載っていない。ままよ、と突っ込んでみる。

まあまあだ。ただし、短い。

すると、300mくらいのつづら折れの下りで、最後は谷の中の田に出た。なるほど、、、短い。

ふたたび、入口Bに戻って、登りなおす。今度は、ジープロードをまっすぐ行ってみようと思う。

で、3kmほど進んで最後の分岐点に到着。入り口C側に出ようと思ったのだが、シングルトラックの道は、猛烈なクマザサでふさがれている。道自体はあるのだが、、、断念。鎌とかあると進めるだろうか。そこで、南側にあるシングルトラックCに乗り入れてみる。

落ち葉の道。下をくぐれる倒木もある。

こいつは300mくらいの送電線巡視路だ。地図にも表示されている。落ち葉の具合とか、なかなかいい。あっという間に、さっきおりた谷とは反対側の谷の田に出てしまった。

しかし、見上げれば送電線が南へ走っている。これを南下すれば、ふたたび送電線巡視路に巡り会うと思われる(希望的観測)。

だが、残念ながら日没が近く、ここで時間切れとなった。

急激に気温が低下するなか、シングルトラックCを登りなおし、シングルトラックBを下って帰途についた。けっきょく、3時間も走ってしまった。


あくまでも現段階での偵察結果だが、、、地図上では、オレが断念して引き返したあとの南側は、低い森のなかを、送電線にそってシングルトラックが走っていることになっている。おそらく、こいつは巡視路。つまり、南へ走れば、相当長い巡視路が期待できる(希望的観測)。

まあ、現時点だけでも、シングルトラックを含むトレイル(それも南側に相当のシングルトラック資源が眠っている)を発見した、といえるだろう。

このトレイル、集落の名前を取って仮に「SKトレイル」と呼んでもいいかなー、いいともー!(C)スーパーミルクチャン)



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