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KLEIN   Attitude 1991 (KLEIN USA) リストア


#2 チューニングとは


★どうやって直すか

 さて、フレームは手に入った。世界最軽量級のリジッドフレーム、しかし、腐食、やつれに苦しんでいる。

これを再生させるために、なにをすればいいだろう?

*1 腐食箇所の補修

これは絶対必要ね。アルミの腐食は爆発的に進むらしいから、早くしないと、、、バイクが腐っちゃうよ。

*2 全面塗装

腐食箇所を直すと、当然、腐食防止のために塗装しなくちゃね。まだらな塗装じゃ、かっこわるいじゃーん。クラインのオリジナルの塗装を剥がすことになるが、それと同等の塗装をしてあげたい。

*3 部品調達

部品は全部廃棄したので、新規調達が必要だね。最新のテクノロジーで復活させねば。

*4 その他

フレームに手を加えるのはどーだろう? つまり、たとえば内蔵ケーブルルートの変更とか、特殊ヘッド・BBのベアリング交換、分厚いエンドの肉抜き加工とか! こうした機会にしかできない、独自のチューンを行うのだ。

*5 バーの切断

書き忘れてた。ハンドルバーのつぶれた部分を切り取らなければなるまい。

*6 シートチューブ内側の清掃

これも書き忘れてた。なんか、シートポストを出し入れするとき、がさがさ摺るんだよね。よって、きれいにしたい。


★どこで直すか?

コンポーネンツなどの部品はネットで調達し、自分で組み込む、として、、、、(そのために工具を揃えつつある)

このように傷んだフレームの修正は自分では出来ないであろう。塗装もムズカシイよ。また、ヘッドセットなど、クライン独自のパーツも、自分で直すことは出来ない。では、どうするか、、、

そこで、思い当たったのは、以前、「クライン定点観測」の第1回で紹介したAND PRODUCTS。

定点観測でも書いたが、ここはたぶん日本唯一の、いや、世界でも希なクラインのチューナーなのである。

チューナーといえば、クルマ界やバイク界ではいろいろあるよね。性能向上のための改造部品を作ったり、市販車に独自の部品を組み込んだ完成車(コンプリート・カー)を作ったりする企業。クルマ界ではエッティンガーとかABT、モーターバイク界ではヨシムラとか有名ですわ。

AND PRODUCTSは、そのチューナーのMTB版、クライン版なのだっ。

ここでは、溶接技術を生かしていろいろな有意な改造を請け負っているのだ。また、補修、修正はもとより、塗装の世話まで。クライン独自の規格に合わせた部品を作成したりしてくれるのだ。もちろん、コンプリートバイクも製作することもあるようです。

このように傷んだバイクを蘇らせるには、彼らの手を借りなければなるまい。


★コンタクト

チューニングについては値段も含め、よくわからないこともまた事実。さっそくANDのウェブサイトからコンタクトを取ることにした。まずは見積であろう、、、、

さっそくANDより返答があり、見積の値段を見ると、なんとか工面できないわけでもない。チューニングは、現在3台待ちの状態だそうで、、、1か月くらいで作業に入れるとのこと(2000年5月当時)。

そうか、、、10年前のバイクフレーム、本当に直るものか、試してみる価値はある。では、お願いすることにしよう。

あっ、簡単に決めちゃったけど、いいのか?>自分


★チューニング前にすること

*1 クランクの調達

まずは、ANDから「チューニング前に実際に装着するクランクを用意しておいてほしい」旨、告げられた。BBに合うクランクを探さなければならない。組み付ける前に、BBシャフトとの調整を行うのだそうだ。詳しくは聞いていないが、たぶんチェーンラインの調整なんでしょう。

*1 チューニングの内容を決定

チューニングのメニューを調べて、なにを依頼するかを考えておかなければならない。すべてのメニューを依頼すると財布が大変なことになってしまう。厳選しなければ。

*2 色彩計画をたてる

全面塗装するための色を考えておかなければなるまい。むろん、複数色の塗り分け:リニアフェードになると値段は倍に跳ね上がる。単色にするか、リニアフェードにするか。悩ましいところだ。


★今日のまとめ

チューニングを予約してしまい、、、もしか、私はヘンになっているのかもしれない(笑)。


つづく!

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