オールド・クラインのいろいろ
ここでは、オールド・クライン(MTB)のモデルを紹介します。アティチュード、アドロイトについては1997年以降も生産されていましたが、このサイトでは、オールド・クラインの定義を、「クライン・プレシジョンBBをもつこと」としたため、1996年までのモデルの紹介としています。
マウンテンクライン(1983−1989)Mountain Klein
最初にクラインが製造したMTB。アルミ製MTBの嚆矢。内蔵ケーブルルート、角断面チェーンステイなど、のちのクラインに共通する特徴を備えていた。日本にはわずかな数が輸入された。クロモリ・リジッフォーク、コンベンショナルな1インチ・ヘッドセットを持つ。
ピナクル(1989−1993)Pinnacle
マウンテンクラインから発展したMTB。随所に改良が行われ、長く生産されたモデル。U−ブレーキモデルもあった。スピナー社のクロモリ・リジッドフォーク、コンベンショナルな1インチ・ヘッドセットを持つ。
トップガン(1989)Top Gun
XCレーシングMTBのためのテストベッド。少数が生産された。コンベンショナルな1インチ・ヘッドセットを持つ。
アティチュード(1990−1996)Attitude
トップガンから発展したモデル。ミッションコントロール1、2やオリジナルのアルミ・リジッドフォークを装備したモデル。数々の新機軸が取り入れられた、まったく新しいアプローチで開発されたMTBである。後期はサスペンションを備えたフレームセットで販売されることが多かった。
アドロイト(1991−1996)Adroit
アティチュードのチュービングを改良したモデル。ボロン&カーボンで補強し、ドリル加工などでさらに軽量化を進めた、クラインの最高到達地点。ボロン&カーボンで補強したスペシャルフォーク・ストラータを装備していたが、後期はサスペンションフォークを付けたフレームセットで販売されることが多かった。
ラスカル(1990−1993)Rascal
コンベンショナルな1インチ・ヘッドセットを持つXCレーシングモデル。スピナー社のクロモリ・リジッドフォークを持つ。前期にはリジッドフォーク、後期にはサスペンションフォークをつけて活動する姿が見られた。
ファーバー(1993−1995)Fervor
ラスカルの塗装工程を簡略化したモデル。ほとんどラスカルと同じバイクである。スピナー社のクロモリ・リジッドフォークを持つ。相当数が日本に輸入されている。
パルス(1994−1995)Pulse
コンベンショナルな1&1/8インチヘッドを持つXCレーシングモデル。サスペンション装着を前提にジオメトリーが決められた最初のクライン。96−97年のパルスは、名前は同じだが内蔵ケーブルルートやクライン・プレシジョンBB、フィレット溶接をもたない、まったく別のバイク。
パルスII (1996)Pulse II
96年、パルスのモデル名が廉価版モデルにつけられたため、従来のパルスはパルスIIとして生産された。
アデプト(1993−1994)Adept
700Cタイヤをもつアティチュードという趣旨のモデル。MC−1、ユニクライン・フォークを持つ。当時もハイブリッドバイクと呼ばれていた。のちのフルサスペンションバイク・アデプトとは異なる。
マントラ・プロ(1996)Mantra Pro
クライン初のフルサスペンションバイク。クライン・プレシジョンBBを持つのは1996年型のみ。また、フレーム形状もそれ以降のマントラとは異なります。97年以降は、通常規格を多く採用し汎用性を向上させているのでオールド・クラインの範疇に入れません。
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