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クライン・ペットネーム計画

クラインバイクスのモデル名について解説します。
以前、クライン定点観測で書いたものを補足しました。
 主宰が知ってる限りのモデル名の由来を調べてみました。
 発音に関しては、代理店やトレックジャパンの意向を無視して、主宰流に発音しているので許されたい。
 主宰の一口ツッコミ付き。

UPDATE 2003/11/01  Aura の項を追加


MTB・ハイブリッド

・Adroit アドロイト 器用な(形容詞) ・・・古めかしい単語。が、このバイクの持つ重厚・特別な雰囲気に合ってる。フランス語っぽい響きがある、異国的な英語。

・Attitude アティテュード 雰囲気、態度 ・・・ふつうMTBには Latitude(緯度)とかAltitude(高度)とか付けそうなもんだが、そうしなかったとこがよい。

・Rascal ラスカル いたずら者、悪童 ・・・意外、ふつうのネーミングですね。古参モデル。その後ファーバーに発展しました。

・Pulse パルス 波動 ・・・Quantumに呼応してるんでしょうか。震動、心臓のパルスなどにも通じる。

・Fervor ファーバー 熱意、熱 ・・・いい名前だ。この名前、復活を望む! でも、「フィーバー」とよく間違えられる(笑)。

・Adept アデプト 熟練者、達人 ・・・これもAdroitのように古い単語だ。好きですね。なんか、中世の職工のようなイメージ。

・Mantra マントラ 仏教用語の「真言」、一般的には経文 ・・・バイクに宗教関係の名前っすかあ。米国人にとっては神秘的なイメージがあるのかもしれません。

・Karma カーマ 仏教用語の「業」 ・・・これもすごいね。業の深いバイクだったのかなあ。短命なバイクでした。カーマ・スートラにも通ずるかもしれません(ちょっと赤面)。コレは、マントラのサスペンションをエラストマー製の板バネに換え、スイングアームを再設計したフルサスペンションモデル。

・Karma Pave' カーマ・パヴェ  仏教用語の「業」+フランス語の「歩道、宝飾の象嵌技法」 ・・・もうなにがなんだか、、、歩道、舗装のPavementをかけているようです。こじゃれたネーミング、、、といいたいところだが、「業」が全てを台無しに。コレは、Karmaのタイヤを700cにしたモデル。

・Pinnacle ピナクル 頂点、山頂、高い峰 ・・・ふつうのネーミングですね。登山用品店みたい。

・Top Gun トップガン 米国空軍士官学校の最優秀卒業生から転じて、優れた人、卓越した人 ・・・クラインにはめずらしくマッチョなイメージ。

・Mountain Klein マウンテンクライン 山のクライン、Mountain Climbの洒落 ・・・率直なネーミングですな。素直というかなんというか、、、文句が付けられないくらい素直。

・Palomino パロミーノ 金白色の毛並みの馬 ・・・晴れがましい舞台で馬車を引いたり騎乗されたりと、華やかな舞台にふさわしい馬の一種のことだそうです。


ロード・ツーリング

・Quantum クァンタム 量子(物理学での)・・・MIT出身を鼻にかけてやがって。

・Q-Carbon、Q-Pro Carbon Qはクァンタムのこと・・・クァンタムを略してみた。

・Aeolus エーアラス ギリシャ神話の風の神、アイオロス・・・トライアスロン用バイク。風を味方にしろ!かっこいいネーミング。

・Performance パーフォーマンス 能力・・・ふつうのネーミングだね。拍子抜け、、、

・Panache パナッシュ 気迫、貫禄、華々しさ・・・これもAdroitのように古い単語だ。でもなんとなく名前とバイクがあってない、、、身長の低いライダー用として開発されたスローピングトップチューブをもつバイクなんで、もっと軽いネーミングの方がよかないか。むしろ、kirstenのほうがよいのでは、、、

・Kirsten カースティン 女性の名前・・・女性専用バイクとして計画されたが、Panacheに発展した。

・Stage ステージ 段階、階梯・・・これも宗教用語なんかなあ。あるいはツールとかのステージとか。

・Navigator ナビゲーター 先導者・・・ふつうのネーミングですね? なんか、がくがくっと脱力。

・Criterium クライテリアム ・・・バイク競技のクリテリウムより。名は体を表す。クリテリウム用バイク。

・Advantage アヴァンテッジ 優位性・・・ふつうのネーミングだね、、、、

・Team Super すごいチーム? チーム用バイク・スーパー?(訳になっていない)・・・なんて訳したらいいのかわかりません、、、とにかくすごいバイクらしい。Criteriumのスペックに加え、ボロンで強化されたチェーンステイ&シートステイ&フォークを持つレースオンリーのバイク。

・Aura オーラ・・・独特の趣。霊気。雰囲気。アティテュードに通ずる。いわゆる「あの人はオーラがある」というやつ。スローピングトップチューブをもつロード。Q-Carbonから発展した、、、というよりネーミング変更を行ったバイク。


アクセサリー

・Mission Control ミッション・コントロール 宇宙管制センターなどが一般的な翻訳だが、、、・・・ミッションはエンジンの伝導装置を指すと同時に、布教、伝道、転じて宇宙計画などの重要任務を意味する、革新的ステアリングシステムにふさわしい素晴らしいネーミング。

・Smart Bar スマートバー かっちょいい棒・・・ミッション・コントロールのステム部分にサスペンションを組み込んだ、革新的システム、、、でも短命だった。

・Instinct  インスティンクト 本能・・・MTB用グリップの名前でした。本能で握れ!ってか。KLEINって論理的メーカーじゃなかったか。2003年に久方ぶりに復活しました。

・Stratum  ストラートゥム 地層、階層構造 Strataの単数形・・・MTBハンドルバーの名前。カーボンの積層構造が語源。

・Strata   ストラータ 地層、階層構造 Stratumの複数形・・・Adroitリジッドフォークの名前。これもカーボンの積層構造が語源。

・Cloud Nine クラウド ナイン すばらしい幸福のこと・・・MTBタイヤチューブ。タイヤチューブにこんな名前つけますか〜? 幸福を踏み台にしろ!ってか。

・Prime プライム 第一級、一線級・・・ロードタイヤ。あっ、ふつうだ! へなへな、、、

・Death Grip デス グリップ 死ぬほどものすごい食いつきのこと・・・MTBタイヤ。なんか、普通だぁ。Maxxis とかのタイヤにありそう。これも2003年に復活しました。

・Aeros エアロス 航空の+s 造語 ・・・ Quantum用フォークの名前。航空機のイメージね。

・AirHead Set エアヘッドセット Ahead Set+Air(空気) ・・・ アヘッドセットのクライン流解釈。空気のように軽いヘッドセットということかな。

・Meta メタ 「超越した」という意味をもつ接頭辞 ・・・ 26インチ用リム。グレーディエント・アルミを使用していました。まあ、クライン的なネーミングですね。これなんかUSTシステムで再発売されたりするとうれしいんだが、、

・Beta-C ベータ・シー BETA CAROTENE ベータ・カロチンのこと ・・・700c用リム。Metaと同様の軽量リムでした。しかし、このネーミングセンス、ヘンですね。悪くないけど、、ベータカロチンとは、体内でビタミンAに変化する色素のこと。体にいいリムなのかもしれません。


まとめ

 結論としては、すごく凝ったネーミングと、フツーのネーミングの2種に大別できるが、極端ですね。

 主宰的には Strata   ストラータ Panache パナッシュ Fervor ファーバー Adept アデプト なんかが気に入っています。あまり聞かない単語ですよね、そのせいかな。

 Adept アデプト のように、最近復活したペットネームもあります。ほかの名前も復活して欲しいな。


あのモデルを見落としてるぞ! というメールはこっちへ!  喧噪社 

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