喧噪社主宰 基調講演レポート

    〜Timber Paddleが登場


20041111(現地時間) 開催 OKRAワールドエキスポ

喧噪社本社を会場に行われたOKRA(Old Klein Riders Association: 略称 オクラ)ワールドエキスポの冒頭で行われたキーノートの模様をお伝えする。

ステージ上に、いつものチノパンにポロシャツの主宰が登場した。ウエブ上で採集した2002年のシェヘイリス工閉鎖についての興味のない人には全くどうでもいいニュース紹介のあと、こう切り出した。

「実は、もう一つ見せたいものがあるんだ。」

ここで大きなどよめきが会場から起きた。

「Timber Paddle(ティンバー・パドル)。ラスカル/ファーバー、パルス、それだけでなく、すべてのバイクのための、新しいハンドルバー・ステムのコンボだ。」

主宰が手に持っているのがTimber Paddleの実物。

「クラインのミッションコントロールは知っているだろう?シェヘイリス工場の閉鎖とともにその技術が失われて久しい。我々がしたのは、ミッションコントロールを蘇らせることだった。」

「だが、ただ復活させたのではない。これは、コンベンショナルな1 1/8インチと1インチヘッドセットに対応している。オールドクラインだけでなく、ほとんどすべての現代のバイクにも使用することができるようになっている。

「材料は、3AL/2.5Vチタンを採用した。6061アルミで製作する選択肢もあったが、それをしなかったのは、単に引き受けてくれるFabがなかったからだ。しかし、チタンも優れた素材だ。特に、疲労強度特性には非常に満足している。」

「もちろん、ステムとバーの接合部分は溶接構造となっている。つまり、一度、オーナーの体型に合わせて製作してしまうと、二度と調整はできない。これは重要だ。」

「なぜなら、レースやトレイルライドの直前に調整することは明らかにトラブルにつながるからだ。負け惜しみに聞こえるかもしれないが、私の言っていることは正しいだろう。もしかしたら、、、たぶん、きっと、、、いや、もう絶対

「バテッドしていない肉厚のチューブを使っているので、非常に頑丈だ。バーエンドの使用もまったく問題ない。思いきり体重をかけることができる。」

「また、現代のバーのベンドはほとんどが3度程度だが、Timber Paddleのベンドは7度。7度のベンドは、実は最新型のシマノの変速システムにマッチした角度だ。また、現代のライダーに未知の操縦性をもたらすに違いない。さらに注目すべきは重量だ。Timber Paddleの重量は、256gしかない。ダウンサイザーをつけたTimber Paddle Extemeは281gだ。驚くべき事に、軽量で知られたMC-2を遙かに下回る重量だ。もちろん他社のコンボシステムの追随を許さない。」

「価格は、Timber Paddleが31,290円、Timber Paddle Extemeが32,445円だ。」

意外な高価なプライスに、会場から大きなため息が漏れた。

「実は、他社のチタン製バーとステムをあわせて買うより安価になっている。意外だろう?このパドルに価格相応の価値があるかどうかについては、実際にシングルトラックで試してから判断して欲しい。」

こうして主宰のキーノートは終了した。その後、Timber Paddleが一般に公開された。


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