KLEIN定点観測より再録
2002/01/04
- ラスカル→ファーバー
ファーバーの素性について。
ファーバーは93年モデルから生産されましたが、その内容はほとんどラスカルと同じである、とClassic Kleinsのウェブマスターが書いています。
異なる点は、こんな感じ。
ラスカル 〜93 ファーバー 93〜95 ロゴ ステンシルによる塗装表現 ビニールによるデカール 溶接 丁寧な仕事 ちょっとチープ ペイント カスタムカラー対応 ソリッドのみ、ちょっとチープ MC−1 設定車あり 設定車あり(少数) そーいえば、弊社のファーバーもよく見るとビニールのデカールのように見えますな。訂正訂正。
でも、溶接は丁寧な仕事ですヨ。その点ではClassic Kleinsのウェブマスターに同意できませんね、、、(愛)
主宰の考え:
ファーバーって、93年までのモデル用にストックしてあったパーツを処分するために開発されたモデルかもしれません。
というのも、
ファーバーが登場した94年モデルイヤーには、アドロイト、アティチュード、パルスに、次の新機軸が採用されました。
・MC-2、マイクロドロップアウト、新型グレーディエント・チェーンステイ。
そうしたことから、新機軸への以降の際に余分になったのが、93年までのモデル用のアルミチューブ類の在庫。つまり、アドロイト、アティチュード、ラスカルなどに用いられていた以下のパーツの在庫処分が必要だったはず。
・ホリゾンタルドロップアウト、角断面チェーンステイ、ラスカルの27.2mmシートチューブと1インチヘッド
こうしたパーツは、新型モデルには使わないし、ただスクラップにするだけ。クラインのバイクには独自規格が多いので、他社に売るわけにも行くまい。倉庫の中に、こうしたパーツが数百台分余っており、処分にも困っていたとしたら、、、
これを一気に解決するのが、旧パーツを採用し、クォリティを下げることでコストダウンした新型モデル・ファーバーではなかっただろうか?
単なる廉価版クラインを作って売りだすのであれば、内蔵のケーブルルートは必要ないし、既製品のチェーンステイを使ったりすればいい。あるいはOEMのバイクを買ってきて、クラインのロゴのステッカーを張り付ければよい。
でも、そうではなく、
こうした93年以前のパーツ(しかもそれ自体は単に古いだけであり、優秀なパーツ)をふんだんに使っているところから、
ファーバー=93年モデル用パーツの在庫処分にして非常にお得なバイク
という説を立ててみましたヨ。