KLEIN Fervor 1994(KLEIN USA) 近代化改修
#18-2 脱着が可能か確認
オールドクラインといえども、人が作りしものだ。そして、BBの脱着も、クラインが作成した手順書を参照しながら、実際にショップが専用工具を用いて行ってくれたものである。
こいつも眠れる獅子、、、そろそろ目覚める
そして、ResetのBBSカートリッジについても、Resetから脱着に必要なパーツ(二重ナット)が提供されている。これについては次回詳しく話そう。
また、Resetによれば、Hollowtech II用BBカートリッジは通常のヘッド圧入工具での圧入が可能とされている。
こうしたことから、手順書を参考に脱着をおこなうことは十分可能と判断した。
なお、今回入れようとしているResetのHollowtech IIカートリッジの取扱説明書の日本語訳は、次の通りである。
Reset Hollowtech II カートリッジ 取扱説明書
- KLEIN / Storck用 Reset Hollowtech II カートリッジをお求めいただきありがとうございます。下記の説明を注意してお読みいただき、正しいプロセスを理解してください。
- Reset Hollowtech II カートリッジは高性能のためにデザインされた、現在入手可能な、最高の製品です。
- ・シールドカートリッジ構造
- ・ヘビーデューティなベアリング
- 重要事項
- 装着には、通常のヘッドセット圧入に必要な工具が必要です。ほかの圧入工具は使用してはいけません。カートリッジに損傷を与えることがあります。また、けっしてハンマーでベアリングを打ってはいけません。
- 装着
- A フレーム側の準備
- 1 KLEINオリジナルのスピンドル、ベアリングとケーブルガイドのネジを外す。
- 2 ボトムブラケットシェル内部を溶剤スポンジや溶剤を付けたスチールウールで清掃する。この動作は金属面が完全にクリーンになるまで行う。
- 3 オリジナルのベアリングの外側を清掃する。
- 4 ボトムブラケットシェルをグリスアップする。
- 5 オリジナルのベアリングを一度シェルに通し、内部のバリを除去する。
- 6 ボトムブラケットシェルの内部のグリースを除去する。
- 7 表面を検査する。不足であれば4-6を繰り返す。
- B カートリッジの装着
- 1 カートリッジの表面のグリスを除去する。
- 2 少量のLoctite648をチェーン側のボトムブラケットシェル内部に塗布する。
- 3 チェーンサイド側からカートリッジを挿入する。
- 4 少量のLoctite648をチェーンと反対側のシェル内部に塗布する。
- 5 チェーンと反対側からカートリッジを挿入する。
- 6 ヘッドセット工具を使用して注意深く圧入する。
- 7 はみ出たLoctite648を拭き取り、養生のため24時間待つ。
- 8 クランクを取り付ける。
- 除去
- 重要事項
- 脱着の際にはベアリングをプレスせず、ボディ本体をプレスすること。
- 1 ボトムブラケットシェルをヒートガンで摂氏80度(華氏180度)に熱する。フレームコートに損傷を与えないよう注意。
- 2 カートリッジをプレス・アウトする。
(ウェブサイト上の追加説明)http://www.reset-racing.de/reset/index.html- MTBの場合は、BBシェル幅を71.5-73.5mmの間にすること。また、Reset Hollowtech II装着時の幅は95.5-97.5mmの間にすること。
- ロードバイクの場合は、BBシェル幅を68-71mmの間にすること。また、Reset Hollowtech II装着時の幅は90-92mmの間にすること。