KLEIN Fervor 1994(KLEIN USA) 近代化改修 Updating
#16 リアフェンダー工作
以前自作した前輪用のマッドガード、ホログラム・シールドですが、雨天のレース時にはすごく重宝している。前輪からはじき飛ばされる土や泥をほとんどガードしているようだ。一度、ベルクロがはがれるというトラブルがあったが、接着剤で念入りにベルクロを接着したので、その後はトラブルはない。
我ながら相当役立つものを作ったものだ
XCレースでは走っている時間がせいぜい1時間くらいと短いこともあって、別に後輪のマッドガードは不要なのだ。よって、オレも付けてはいない。
しかし、ツーリングや長距離のエンデュランスの時は、あってもいいかもしれんな、と思っていた。100kmのエンデュランスは少なくとも6時間以上は走ることになるだろう。オレが出るエンデュランスは、10月。10月の雨は背中に冷たいぜ、、、リアタイヤからは常に雨が背中に供給されていくからね。
しかし、市販の製品を付けるのは、図画工作好きのオレのプライドが許さん!では、自分でリアタイヤ用のシールドを工作してみるか、、、
材料は、前回の前輪用シールド作成の時余ったものを使うので、ほとんど材料費はかからないといえる。
さて、理想的な形状とはどういうものだろうか。いままでの経験上、後輪から跳ね上がった泥は、オレの背中の中盤付近、シート裏、シートチューブ裏に付着することが多いことがわかる。では、そこをガードするような形状にしてみたい。
これはチラシの裏に書いた概念図だ
つまり、こんな形状だ。無謀だろうか。ヘンな角度が付いているのは、リアブレーキにシマノのブースターをつけているのを避けるためだな。
素材が薄いため、後方に伸びている部分の角度が保てないかも知れない? たしかにな。だが、泥縄的に製作してしまおう。
さて、ここでファーバー・アティチュード(昔のヤツ)をよくよく観察してみよう。シートステイのブリッジ部分に、ネジ穴が切ってある。これはいったい何のためにあるのだろう?
Uブレーキでもないし、ロード用のブレーキでもないだろうし、、、半円形のフェンダーを取り付けるためのものなのではないかな。
ただし、ファーバー・アティチュードには、リアエンドにフェンダーのマウントはない。ピナクル・マウンテンクラインには、リアエンドにマウントがあるので、このネジ穴と共用することでフェンダーを装着することができたと思う。
このことから、このブリッジは、おそらくはピナクル・マウンテンクライン時代に開発されたもので、流用されていたのではないか、と推測してみよう。
よって、ファーバー・アティチュードについては、この穴は無用のもの。盲腸みたいなもんだ。
今回の工作ではこのネジ穴を有効に活用させてもらうぜ、ゲイリーさんよ。(矢吹丈風)
では、材料の切り出しをします。手を切らないようにな。
カッターで簡単に切ることができる。
貼付けには、ニトムズ社の強粘着テープを使用しました。これは水にも比較的強い。
組み立ててみると、材料が薄いせいか、へにょへにょしてます。わー、これでは走行中にへにょへにょして、役に立たないものになってしまう。そこで、固いプラスチックを切り出し、へにょへにょしている部分に貼付け、さらにその上を本体と同じ素材で覆います。
下のほうにかたいプラスチック板を入れてあります
で、バイクへの固定方法ですが、シートポストバインダーのボルトと、前述のシートステイのブリッジ部分のボルトとで固定することにしました。さらに、ベルクロでシートポストに固定します。
三段がまえの対策ですな。対脱落三段作戦とでもいいますか。穴あけは服のベルトの穴あけ用パンチ(ポンチともいうな)を使えば簡単だ。
- 下の方に飛び出しているのがブリッジとの固定部分だ
- 本体にはベルクロ用の細長い穴もあけておきました
さて、実際にバイクに固定してみよう。ドキドキ、、、おおっ!なかなかの出来。これは使えそうだ。バイクが横になっても、それほど傾いたりしない。あとは現場でテストしなければならんがね。なお、オールド・アティチュ−ドでも同様に使えます。
- 多少分かりにくいが、3点で固定している
では、弊社恒例の命名になります。前回のHologram ShieldはBBCのSci-Fi ドラマRed Dwarに出てくる「ホログラム」から取ったものだ。では、今回はRed Dwarfの登場人物のうち、オレがもっとも好きな副主人公「リマー」から取って、Rimmar Shieldとしよう。名前が名前だけに、大丈夫だろうか?とも思うが、まあいいだろう。
リマーじゃなくてもコチャンスキー、クライテン、リスター、キャットなどいろいろ考えましたがな。