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KLEIN Fervor 1994(KLEIN USA) 近代化改修 Updating


#14 ハンドル周り改修


#14-4 そのほかの数値

(以下のアングルについては、ニッシーワークスの教示によるものです)


いままで使っていたKOREのステムのライズは5度で、けっこうハンドル位置が高くなってしまっています。そのため、田沢湖レースではポジション取りがうまくいかなかった。今回はその戦訓をふまえ、0度で作成することに。


ステムの長さは現行のKOREと同じ(120mmC-C)でいいかな。オレは腕がけっこう長いのでこのくらいはないとね。


現代的なXCバーは3度から5度のうっすらとしたベンドが入っていますな。これに対し、AttitudeのMC-1は、7度。現代の基準からいうと、だいぶ曲がってますな。こんな曲がりのXCバーは見たことないなあ。

しかし、違和感はまったくなく、かえって操作しやすい感じがしてますがね(主観)。

よって、MC-1と同じ7度のベンドを入れることにしました。


ハンドルバーはベンドしているので、どのような位置で溶接するかが重要です。基本的には水平線と同一面でハンドルバーがベンドしている状態にしたい。

もし、水平面より極端に上向きになると、いわゆるライザーバーになってしまいます。XCバイクなので、そうはしたくないのでね。

そこで、ステムの中心線と、水平面がなす角を求めます。その角度(ステム・ホリゾンタルアングル)は、(90度−ヘッドアングル)+(ライズの角度)ということです。ここでは24度ですな。ハンドルバーのベンドをステムに対して24度で溶接すれば、ハンドルバーは、水平方向にベンドすることになります。

しかし、ヘッドアングルについては測定誤差があるはず、、、多少であればベンドが上向きになっても問題はないので、測定誤差の+αとして2度の上向きアングルをつけときます。(ハンドルバー・ローテーションアングル)

つまり、ハンドルバーのベンドは、水平よりごくわずか上向きになる角度でセットアップされることにしました。言葉だけだとわかりにくいでしょう、、、?

まあ、ヘッドアングルについては、フォークに入れるエアの具合で多少は調整できるので、これでよしとしたい。あと、MC時代にも、ハンドルバーの角度はけっこうアバウトだったと思うので、あんまり気にしなくてもいいんじゃない?


オレはけっこう肩幅が狭い。よくある580mm幅のバーでは幅がありすぎて難儀しますな。当然、幅をつめて調整することが必要。Attitudeは、いくらか端を切断してあるので530mm。オレ的にはこれでちょうどいい感じです。バーエンドを使うのでう少し余裕を、、、とも思いましたが、肩幅の狭さを考えて、よしとしました。


ステムをステアリングコラムに固定するクランプなんですが、ボルトが突出しているタイプだと、けっこう危険なんですよ。

激しく転倒したとき、するどいボルト部分が膝にあたったら、最悪、砕けますな、膝の皿が!(本当)

とくに、激下りで転倒するとそういうポジションに膝が来てしまうことがある。KOREのステムはこうした危険がない形状なので愛用していました。今回の計画にもぜひこうした形状のクランプを採用したい。


チタンは基本的には腐食しないので、表面保護としての塗装は必要ない。NissyWorksによれば、ポリッシュ仕上げとサンドブラスト仕上げが選べるそうです。ここはよりチタンらしいサンドブラストを選択します。いわゆるチタン的な、鈍い輝きが期待できる。


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