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KLEIN Fervor 1994(KLEIN USA) 近代化改修 Updating


#12 KOWA JOULE 1インチ


ファーバーについては、長年、1インチ問題に苦しんできたわけですが、2004年に興和製作所が1インチフォークを特別製作することになったため、一挙に解決に向かうこととなりました。(クライン定点観測既報)


ベースとなるのは興和製作所の KOWA JOULE。本来は1-1/8インチサイズのステアラー(ステアリングコラム)がついている製品なんですが、これのステアラーを1インチに変更したものです。ウェブサイトによると、このステアラーは7075アルミ製、引き抜き加工により成形したものだそうな、、、いわゆるバテッドチューブですな。

バテッドとは、、、こちらを参照されたい。

http://www.sango.jp/japanese/products/process/main/main.html

「ステアラーって、単なるパイプなんだろ?1-1/8インチのパイプを引っこ抜いて、ブレースの穴にシムを噛ませて1インチパイプをつっこんでやればいいじゃないか!てやんでい!べらぼうめい!」

、、、と思われる豪快な方もいるかもしれませんな。

だがしかし、ステアラーは安全確保上、非常に重要な部分なので、我々ユーザー自身が差し替えることは、、、やめといたほうがいいですな。ヘッドから先がポッキリいったら大変なことだ。死ぬよ!

外見ですが、通常のJOULEが黒色のアウターケースなのに対し、今回の1インチバージョンは、白色のアウターケースとなっています。むーん、スペシャル。こういう点、ユーザーにとって非常にうれしいところ。

こいつは、フォーククラウンに付いているレバーをひねればロックアウト可能です。でも、オプションでリモートロックアウト機構も装着可能。今回はつけませんでしたけどね。必要性を感じたら追加することができます。

JOULEといえば、そのインナーチューブに施された特殊加工、カシマコートで有名ですな。MTBよりもオートバイの世界で知られた処理。

いわく、生成させたアルミナ皮膜をテトラチオモリブデン酸アンモニウム溶液中で二次電解して被膜中の直径100オングストローム程度の超微細ポアー内に二硫化モリブデンを折出させ、、、むにゃむにゃ。

とにかく、「動きが劇的によくなる」んだって!!、、そうなのか、、、

さて、見せてもらおうか、浜松のカシマコートの実力とやらを。

http://www.miyaki-jp.com/kashia01.html

http://www.scuderia-okumura.com/html/tuning.html#ME%83J%83V%83}%83R%81[%83g

さて、1インチは特別注文物件。締め切りが2004年の5月10日だったんですが、5月17日には興和から「生産に入った」との連絡がバイク屋にあったとのこと。早いなー!

実際に現物が届いたのは7月5日。すぐさま組み付けとなります。

このとき、長年使ったケーンクリークのヘッドセットも、この際ですので新しくしときました、、、甘やかしすぎかもしれません。

で、このようなバイクとなりました。実測重量は300gほど重くなったと思います。


興和製作所には感謝の言葉しかないですね。こんなことをしてもけっして儲からないとは思います。それに応えてくれたのは、興和が真にバイクを愛する会社だからでしょう。これからも日の当たらないユーザーの力になってくれれば、、、と思います。

具体的には、将来、JOULEの後継フォークが開発された時点で、再度1インチを生産していただければ最高ですな。(無理なお願いかえ?>興和)



実際のテストは次回。どうも田沢湖でぶっつけ本番となるかもしれません。

調整方法もな。


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