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KLEIN Fervor 1994(KLEIN USA) 近代化改修 Updating


#6 ボトムブラケット構造


いよいよ近代化改修の主目的であるところの、ボトムブラケット(BB)の更新に着手してみますよ。


前にも書きましたが、オールド・クラインの悩みどころといえば、BBですな。

ロックタイト接着剤を併用してフレームにおしこんであるために、交換が非常に困難なんです、、、、

さらに悪いことに、シマノがMTBレーシングクラスのコンポーネンツで、角断面アクスル対応のクランクを廃止してしまいました。

つまり、比較的新しいクランクが使いにくい状況になっちゃったわけ。完全9速化するのにもクランクを選ばなければならない状況ですな。

そこで、主宰は、アティチュードをリストアするときに、ドイツのベンチャー・パーツメーカーRESETが製作したシマノ互換BBを個人輸入して、この問題を解決しようとしたんです。

その経緯は、こちら。   → MTB・アティチュードのリストア記録#4

しかし、輸入に時間がかかりすぎたため(笑)、アティチュードに使用するのを断念し、AND製のBBを使用しました。

結果としてよかったかもしれませんな。ドイツから届いたBBをファーバーに使えることになったからね。

いよいよ、このBBをファーバーに取り付けてみることにします。

なお、BBの脱着は、おなじみANDに依頼しましたよ。いつもありがとさん。


オリジナルのBBをはずすと、こうなってました。

2つの円筒形の物体は、ベアリングが入っている軸受け。これが、フレームのBBシェルに圧入(焼きばめ)されて、シャフトを支えます。シャフトも、軸受けに圧入されています。

だいぶいたんでますなー。シートポスト付近から侵入した水が、BBまで垂れてきてるわけ。完全室内保管でもこれだけ痛むということです。むーん。

いままで7年間、どうもありがとう、という気持ちですよ、、、、


これに対し、RESETのBBSはこうなっています。シャフトがシェルにつつまれ、密閉されています。

シャフトはXTR互換、、、というよりもXTRのシャフトをそのまま使っています。

これなら水に強いはずだ!完全シールド。RESETの高い技術力に感心しました。

(でも、開発されてすぐに新型XTRが発売されてしまいましたな。RESETはまた対応BBを開発するのかなー。興味深い。)

この構造から、RESETのほうが重いかなーと思いましたが、重量はクラインオリジナルも、RESETも同じ220g。わりと軽いですよ。

では、次回はいよいよRESETをファーバーに取り付けてみます。


つづく!

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