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KLEIN Fervor 1994(KLEIN USA) 近代化改修 Updating


#4 サスペンション・フォーク


ファーバー・ラスカルには、もともとはクロモリのリジッドフォークが付属していますな。社外品ですけどね。左のようなヤツです。

エンドの所に、SPINNER TFIと刻印してあることから、スピナーというフォークメーカーのものだということがわかります。

http://www.tw-insync.com/history.htm

このフォークには、ラックマウントも付いてました。Pinnacleに付いていたフォークと同じものかもしれません。


前にも書きましたが、主宰のファーバーには、最初のサスペンションフォークとして、SHOWAのフォークをつけていました。SHOWA EX-7 っていうやつ。これは、オイル&エアー方式で、減衰力なども調整可能な優れ物でしたが、いかんせん重かった。


その後、ロックショックスのJUDY1997年モデルに変更したんですよ。その際、アヘッドセットを入れて軽量化を図りました。

JUDYに変更したときには、フロントが1kgくらい軽くなった感じがしました。おかげで、操縦性が向上したと思います。

JUDYはエラストマー&オイル方式です。構造が簡単なので重宝してきました。

しかし、動きも年々渋くなってきたんです。なんとかしなければなーと思っていたんですよ。


でも、新しいサスペンションを調達することはできませんでした。

もう、1インチコラム用のサスペンションはほとんど生産されていない。つまり壊滅状態。ネットオークションなどで中古品を買うしかないんです。

今付いているJUDYの中身だけを換えることが出来たらよいのだが、、、そんな製品を探してみたところ、

あった。Total Air という製品が。http://www.ekosport.com/ta_intro.shtml

これは、JUDYフォークの中身をエアサスに交換するという優れ物。

もう何年も生産されているので、それなりにこなれた製品です。

完成フォークメーカーも、これをそのままOEMで使用しているとこもあるのね。(たとえばRSTから分社した米国「MOZO」とか)

しかし、日本では導入している人は少数派ですよ。古いJUDY自体使っている人も少ないし、みんな、フォーク自体を交換しちゃいますからね。

もっとものを大事にしよう! とゆーわけで、この製品を注文してみることにしました。


行きつけのバイク屋さんに聞いてみたところ、Total Air は、現行品で手に入りました(2000年12月現在)。

また、実車に装着したものがあったので、さわらせてもらったんだヨ!そうしたら、なかなかいいんだ、これが。最新のエアサスにも劣らないその動き、と思ったヨ。

お値段は14800円。そしてフォーク用のポンプが4000円くらいかな。あと、オプションとしてなんだが、フォークを完全に分解するついでに、塗り直すというプランもあるのだった。それは10000円くらいか、、、全部合わせても30000円。フォークを買うより安いので、これで行ってみようかと思ってます。


これがTotal Airのパッケージですが、、、なんか、海水浴場で売っているシュノーケルみたいだ、、、でも、14,800円もしたんですよ、、、

これをフォークレッグに入れれば、ジュディがエアサスになります。はあ、、、テクノロジー。

で、外観は黒にしてみたい。

黒いジュディということになりますね。遠目にはSIDフォークに見えますな。ニセSID。

塗装方法なんですけど、門脇コーティングではなく、地元の塗装屋さんになりました。今回は粉体塗装ではなく、溶剤塗装ですヨ。その代わり価格が安くあがるので、ステムも黒に塗ることにしましたよ。


で、装着するとこんな感じ。

初めてのエアサス、なかなかいい感じ。エアの入れ具合で、セッティングを容易に変えることが出来ます。動きがいい!

フォークとステムを黒に塗り替えたんですけど、なんだかスリムに見えます。

で、1年くらい実戦(レース)で使用してみました。

その結果、トラブルはまったくなし。

ショックの吸収も、エアサスにしたことにより、より優しく、細かい震動にも対応しているような印象です。

ジュディ時代よりもあらゆる面で向上したなーと思います。

全てのジュディユーザーに勧めたいですな、この改造は。

重量的にも、ジュディSLでは60gほど軽量化できるようです。


このステッカーは自作ですヨ。

JUDYならぬJODY、SLならぬSLプラスにしてみました。


つづく!

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