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Attitude Chronology


KLEIN Attitude のモデルイヤー年表


使用上の注意:
モデルイヤーは、実際の発表年とは1年のずれがあります。たとえば、90年のイヤーモデルは、89年に発表・発売されています。この年表は○○年版カタログに載っていることを基準に掲載しています。


2007年の状況についてアップしました。 2007/05/06



【解説】

このモデルは10年以上にわたって生産されてるが、初期型と後期型とでは全く違うバイクになっている。

アティチュードの大きなモデルチェンジは、1994年と1997年に行われた。よって、1990年〜1993年を第1期、1994年〜1996年を第2期、1997年〜 を第3期と、容易に画期する事ができる。


第1期は、マウンテンクラインやピナクルの経験を元に、なにもないところからMTBという乗り物を再構築したのであり、そのために、MC−1を代表とするまったく新しい独自規格を導入する必要があった。いうなれば、まったく別の進化様式を辿って、この時点において、きわめて高度なMTBに到達したといえる。それは、10年を経た現在でもまったく色褪せてはいない。


第2期はエアヘッドセット、MC−2、ジップグリップなどの新機軸で第1期の欠点をつぶし、さらに独自進化を進めようとした時期である。これこそ、クラインの最高到達地点である。(注:ジップグリップモデルはリコールされた)


第3期には、一転して独自の進化が停止する。1996年後半のトレックによる買収を受けて、次第に普通のバイクへと変貌を遂げていく。つまり、独自規格が年々削ぎおとされていくのだった。これはトレックの意向が浸透し、トレックグループの一員として動かざるを得なくなったクラインの状況を、つまり、クラインの企業戦略が変わったことを示している。

第3期では主に、軽量化や新素材の導入、ディスクブレーキの導入、汎用部品を使えるなどの機能向上が行われている。第2期までとはまったく違う、別の方向での進化を進めているといえる。


こうしたことから、アティチュードは、クラインそのものの置かれた状況を示し続けているバイクであることがわかる。今後、どのように変貌を遂げていくのか、観察を続けていく必要がある。

(今回は格調高くまとめてみました)


この部分、間違ってるよ! というメールはこっちへ!  喧噪社 
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