2012 宮城県南三陸町歌津 たつがね

【はじめに】
あの地震と大津波が三陸を襲った日から1年と2ヶ月が経った。
たつがねの麓、伊里前や志津川や、歌津半島やそのほかの様々な集落で沢山の人々が亡くなったり行方が知れなくなった。

オレは1996年から3年くらいかけて、八戸から三陸海岸を南下し、なるべく海沿いの道を走るというコンセプトでオートバイのツーリングをしたことがあった。のべ15日くらいかかったのではないか。そこでは沢山の物を見て、沢山の人のお世話になった。

久慈や石巻のホテルの人に教えてもらった居酒屋さんとか、野蒜海岸の砂浜でしばし休憩したこととか、牡鹿半島の先端の町の海の青さとか、鳴き砂の浜を歩いた りしたこととか、気仙沼大島のキャンプ場でたった一人でキャンプしたとき、野生動物に襲われそうになったこととか、忘れられない思い出だ。(野生生物についてはいつかブログの方で書くかもしれないが、また別の話だ)

そんな懐かしい風景が失われてしまったことでオレ自身相当のショックを受けたようだった。

しかし、10年ほど参加してきた歌津のたつがねのレースが復活するという。
参加しないわけにはいかない。
運営の方々も被災されたはず。ここは一発盛り上げなくては、、、

【宿を取る】
以前定宿にしていた「喜久粋」が、この時点(2012年5月)では被災のため休業とのことなので、やむを得ず半島内の他の旅館に宿を取った。いつか再開したらぜひ泊まってみたい。

道すがら見た伊里前の状況などから、復興まではまだ遠い道のりと感じたが、その復興需要のために旅館は繁盛していた。おそらく従業員の方も被災したのであろう。なので、あまり贅沢などは言わない。部屋の羽毛ふとんがすごく柔らかくて気持ちよく、9時には寝てしまった。
次回は別の民宿に泊まってみるか。いろいろ泊まってみることもいいだろう。
ところでその旅館には何人かお仲間(出場者)も宿泊していたようだった。

【レース前の状況】
7時20分に宿を出発して、8時前に現地に着いたのだが既に第一駐車場(勝手に呼んでいる)はいっぱいで、第二もすぐに埋まった。やむを得ず第三駐車場にクルマを停めた。今回は駐車場の誘導などに手伝いの方がついていて、たいそう手際がいい。ちょっと感心した。



オレのクラスは12時20分スタートなので、10時頃にカロリーメイト4本、Soy Joy1本、アミノバイタル180kcalを1個などを食す。1時間前にSuper VAAMを1本飲んでおいた。カロリー的には800Kcalくらい。
戦友のレースを見たり写真を撮ったり、クルマの中で休んだりして時間をつぶしといた。

スタート前にサイクルコンピュータのコードが断線しているのを発見。
ありゃー。しかし、慌てず騒がず、工具箱のはさみとビニールテープで修理する。ビニールテープって便利だよな。
結局、応急処理したものがレース中に動かなくなることはなかった。
これは後日、瞬間接着剤と熱収縮チューブで本格的に直すことにした。

天候は晴れ。絶好のレース日和だ。

【戦闘詳報】
今回、コースはシングルトラックが増えたということで前回とは異なる。とくにに後半が、、、パワークライムの距離は変わらないのだろうか?

さて、スタート。以前のレースと同様、プラスアルファ分の600mほどを走ってから周回に入る。
このコースはシングルトラックが素晴らしい。以前も良かったのだが、今回さらに良くなっている。シングルトラックの下りが面白いのだ。かつての田沢湖のコースのおもしろさの2倍くらい、と言えば分かる方はいるだろうか?

中盤のシングルトラックの下りでガレているところがあって、そこでチェーンが暴れたところでたぶんクランクを逆回転させてしまったのだろう、チェーンを外してしまった。メカトラブルはそのくらいですんだ。



やはり、つらいのは一周目後半。二周目からはアドレナリンのせいか、つらさが薄れていく。体力がないのでスピードはどんどん落ちていくのだが、、、
シングルトラックで前の走者に追いつき、パワークライムで離されてしまう。
パワークライムでは下を向いて地道に漕ぐ。これでだいぶ呼吸は楽になる。

残り一周くらいから3人で抜きつ抜かれつしていたのだが、最後に2人にちぎられてしまった。もはやこれまで、、、と思ったね。ラストスパートできなかった。体がやめとけ、と言ってたのに正直に反応してしまったのだ。

給水は的確にできた。ゴール地点直後の下り=小ジャンプもスピードを落とさずできた。シングルトラックで転倒はしなかった。これらは一応収穫だろう。


【評価】
さて、タイムは1時間15分。距離がメーター読みで11.7kmで、オフィシャル情報の9.9kmよりも1.8kmも長い。どう見てもこれはプラスア ルファ分ではないな、、、というわけでタイムは前回とは比較できないが、順位的にはいつもと同じくらいだったと言うことだろう。大会提供のデータではリタイアなどDNFがわからんのだが、順位が付いている41人中、32位でした。また、トップから22分も遅れちゃった。

たつがねのレースは楽しいので是非次回も参加したいね。
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