MT.鳥海バイシクルクラシック2011 秋田・由利本荘・矢島


【大震災の影響】

このページの更新も1年ぶりだ。

なぜなら、例年参加していた歌津のたつがね大会が、大震災のために中止したからだ。歌津のみんなの消息はどうだったか、、、正直、わからない。いつも泊まっていた宿の人たちや、レースの運営をしていた皆さんがどうなったのか、、、

あの地震と津波の後、4月に歌津のとなりの志津川に仕事で炊き出し支援にいったのだが、海の近くは壊滅状態であった。歌津を通ることはできなかったので類推するしかできなかったのだが(その後、国土地理院の航空写真などを参照することはできた)、、、

歌津の子どもにバイクを通じて元気を出してもらおう、そしてできれば再びMTBレースを!という趣旨の活動をしているwanpaku dream projectに賛同したりしているうちに7月になってしまった。

皆もそうだと思うが、震災と原発事故がオレ自身に与えたショックが大きく、あまり練習もできないうちに矢島カップの日が来てしまったといってもいい。


【旅立ちの時】

いつものように3時45分に起床して、4時に自宅を出る。真っ暗な中、戦友のS氏の邸宅へ向かう。そこからあらためて矢島・日新館にむけて出発する。

途中、コンビニでおにぎり2個を購入し、海苔を外して食べておく、というとこまで同じ。

今回のカロリーはおにぎり2個、ゼリー状食品1個、カロリーメイト1缶、いつもより200kcal少なく700kcalくらい。

いつもより早く6時前に日新館に到着したにもかかわらず、日新館前の駐車場はいっぱいだ。例年なら停められる時間帯なのに!参加者が多くて結構だ。

やむをえずちょっと離れた予備駐車場に停める。


【コースについて】

さて、今年のコースは豪雨被害のため、道路が崩れているとかで6kmほど短縮したコースとなった。しかし、ゴール地点は変わらないので標高差も変わらない。つまり、平均勾配がきつくなっているのだ。これってどうなんだろうか。オレらマウンテンライダーには有利に働くかもしれん。

しかし今年は人が多い。町内周回パレードもぎっちぎちだ。

では、昨年度の戦訓を生かしてみたい。

昨年なんだが、脚は最後まで攣らなかった。その要因は、引き足を活用したからだ、と思う。また、頭を上げることは極力やめ、頭を下げて走った。このことで、相当の負担を減らすことができたように思う。今年はこの状態から1歩前へ出るべく、積極的に前方の人を抜いていきたい。


【戦闘詳報】

いよいよスタート。

当初の思惑はあったのだが、前半の勾配が思いの外きつい。えー、こんなにきついのー!という感じで面食らった。一人旅は避けることができたものの、だいぶ抜かれてしまった感は否めない。

そして、後半。ハーフコースのゴールの後がオレらの本番といえる。

給水所でもらった水を飲み、余った分を太腿にかける。これでしゃっきりしたのか、けっこうな勢いで走り始める。

前方にはすばらしくそして高価なバイクに乗った人たちがたくさんいるではないか。よしッ!彼らを抜いていこう。

彼らはゼイゼイ言っているが、幸いなことにオレはなんともないのだ!

(抜くときに息づかいを聞くことができます)

ハンドルバーの下端を握り、頭を上げずにペダルを踏む。引き足も積極的に使っていく。

オレのバイクのフロントチェーンリングはコンパクトタイプではないが、リアのコグセット9速はワイドタイプで、末尾が22(7速)−25(8速)−27(9速)となっている。登りでは7速と8速を交互に使い、どうしても耐えられない急坂のときだけ9速にした。

たしかに頭を下げると楽だ。酸素がより肺に入る気がする。呼吸を整え、いくつか訪れる急な下りでは姿勢を下げてペダルをこがずに前走者に追いつくことができた。

こうしたことを何度となく繰り返し、相当数の人を抜いたような気がする。もっとも、後からスタートしたクラスの人たちにも相当抜かれている。

あと4kmの表示が出ても、まだ余力がある。最後にボトルの水を太腿にかけて軽量化を図る。最後の坂でもスピードを上げる余裕があった。

そしてゴール。だが、いつものように、ゴールはすでに黒山の人だかり状態。順位的には変わらずか、、?と思いつつ、スイカと麦茶をありがたくいただく。


【大雨】

そうこうしているうちに大雨が降り始めた。今回に限りレインウエアでなく、ウインドブレーカー(上着のみ)しか用意していない。結局、下山中に寒さで震えしまった。次回はちゃんとレインウエアを持って行こう。裾を縛るベルクロテープも忘れずにいきたい。


【休養と再編成】

レース後のお楽しみとしては温泉が筆頭にあげられよう。

今回はこの温泉に行ってみた。

http://www.yurihonjo-kanko.jp/modules/gnavi/index.php?lid=154&cid=33

、、、ふつうにいい温泉だったぜ。


【評価】

順位なんだが、全体の順位でみると上から70%。昨年が77%だったので向上している。が、男子Dクラスだけでみると上から77%。昨年度も77%なので変化なし。オレ自身の年齢を考えると、わりと健闘しているのではないか。


フル男子D 40歳以上 305人中 236位(実出走者中)1時間32分43秒

トータル 930人中 722位


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